平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

神経幹細胞分化に及ぼす内分泌かく乱化学物質の影響に関する研究

分担研究者  菅野 純 (国立医薬品食品衛生研究所・毒性部 室長)

研究要旨

 高次生命系に対する内分泌かく乱化学物質の影響をみる一環として、神経系に着目す る際にもっとも重要な視点は2つある。1.もっとも未成熟な神経細胞である神経幹細 胞への影響、2.生物学的関連性のはっきりした現象として捉えられるWindow効果、 低用量問題などの神経影響である。研究の性格上、前者で基礎的な研究法を立ち上げ、 後者において生物学的に重要な変化をみる。さらに軸として、エストロジェンレセプタ ーα、βの発現についてみると、双方は発生・分化の段階でそれぞれ異なった発現、特 異な役割が知られている。そこで、それらの過程でのエストロジェンレセプタースプラ イシングバリアントの発現に着目し、さしあたりのツールとしてエクソン全長のRT- PCR-Suthern Blotting法と各エクソン個別のプライマーの構築を進めている。

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