平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

マウス生殖腺の分化および精子、卵形成への内分泌かく乱化学物質の影響に関する研究

分担研究者  井口 泰泉 (横浜市立大学・理学部・機能科学科教授)

研究要旨

 マウスの胎仔期あるいは出生直後にジエチルスチルベストロール(DES)、ビスフェ ノールA(BPA)を投与し、卵巣を摘出し、膣を組織学的に検討した。胎仔期での投与 ではDES投与のみでエストロゲン非依存の膣上皮の多層化が誘起されたが、出生直後 の投与では大量のDES、BPAともにエストロゲン非依存の膣上皮の増殖と、多卵性 卵胞が誘起された。さらに、妊娠期に投与したBPAは30分で胎児の血中、脳、肝臓、 子宮、精巣に移行した。

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