平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

ビスフェノールAの高感度HPLC-蛍光および化学発光定量法の開発

分担研究者  中澤 裕之 (星薬科大学)
研究協力者  中島 憲一郎、黒田 直敬 (長崎大学薬学部)

研究要旨

  血液中のビスフェノールA(BPA)の高感度で高精度な測定法の開発を目的として、フェノール類やアミン類の選択的な蛍光ラベル化試薬である、4-(4,5-diphenyl-1H-imidazol-2-yl)benzoyl chloride (DIB-Cl)を用いた、HPLC-蛍光および化学発光検出定量法を検討した。その結果、検出下限がHPLC-蛍光法では0.05ppb(S/N=3)、過シュウ酸エステル化学発光法では0.38ppb(S/N=3)の感度を有する計測法を開発することができた。ウサギの添加血漿を用いてHPLC-蛍光法を検討したところ、回収率95%前後、定量下限1ppbであり、生体試料への適用が可能であることが分かった。

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