平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

新生児におけるダイオキシン類同族体の体内半減期の推定

分担研究者  吉田 喜久雄 ((株)三菱化学安全科学研究所)

研究要旨

  4種類のポリ塩化ジベンゾ-P-ジオキシン(PCDDs)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)同族体の新生児における体内半減期を既報データから推定した。測定データ数も少なく、胎児期の負荷量、出生後の体重、脂肪含量等の被験者の個人差に起因する濃度のバラツキも大きいため、不確実性を考慮して、半減期を95%信頼上限と下限の区間として求めた。
  推定された新生児における同族体の体内半減期は成人に対して報告されている値に比べて短く、成人に対して報告されている体内半減期を用いることは、幼児期のダイオキシン類同族体の体内負荷量を過大に推定すると考えられた。

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