平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

分担課題:子宮重量を指標とした生体試験

分担研究者 藤井 治 三菱化学安全科学研究所鹿島研究所・取締役所長

研究要旨

17-ethinyl oestradiol (EE)およびZM 189.154 (ZM)を卵巣摘出した成熟雌性SD系ラットに皮下投与し、EEの子宮重量に対する用量反応性ならびにZMの抗エストロジェン活性を確認した。卵巣摘出は6週齢で実施し、8日後(7週齢)に投与を開始した。投与回数は1日1回、3日間とし、最終投与後約24時間に解剖を行った。与量は、EE用量反応性の検討では、0.01、0.03、0.10、0.30、1.00、3.00、10.00μg/kgの7用量とし、対照群として、未処置対照群と溶媒対照群(9.95%エタノール含有ゴマ油)を設定した。ZMの抗エストロジェン活性の確認では、EE0.30μg/kg群を対照群とし、ZM0.1および1.0mg/kgをEEと同時に投与した。1群6匹の動物を用いた。一般状態、体重および子宮重量(内液を含む場合、含まない場合)について観察・測定した。溶媒対照群、EE 0.10および0.30μg/kgについては子宮および膣の病理組織学的検査を実施した。

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