研究要旨
ポリスチレン食器,食品包装材料等からのスチレンダイマー・トリマーの擬似溶媒を用いた溶出試験を行い,またポリスチレン容器からの即席食品へのダイマー・トリマーの移行について検討した.
溶出試験において,抽出溶媒別に平均溶出量をみると,ダイマー・トリマーとも水<20%エタノール<50%エタノール<n-ヘプタンの順に増加していく傾向がみられ,材質別では,GPPS<PSfoam(EPS<PSP)<HIPSの順で溶出量が高かった.
また,スチレンダイマーの溶出量<トリマーの溶出量の傾向がみられ,さらに直鎖状トリマー<環状トリマーの傾向がみられた.
即席食品への移行はすべてスチレントリマーで、食品の脂肪含有が高いほど移行量が多かった. |