平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

ポリスチレン食器等からのスチレンダイマー・トリマー等の溶出に関する調査研究

協力研究者 吉田栄充 堀江正一 小林進 埼玉県衛生研究所食品化学科

研究要旨

ポリスチレン食器,食品包装材料等からのスチレンダイマー・トリマーの擬似溶媒を用いた溶出試験を行い,またポリスチレン容器からの即席食品へのダイマー・トリマーの移行について検討した.
溶出試験において,抽出溶媒別に平均溶出量をみると,ダイマー・トリマーとも水<20%エタノール<50%エタノール<n-ヘプタンの順に増加していく傾向がみられ,材質別では,GPPS<PSfoam(EPS<PSP)<HIPSの順で溶出量が高かった.
また,スチレンダイマーの溶出量<トリマーの溶出量の傾向がみられ,さらに直鎖状トリマー<環状トリマーの傾向がみられた.
即席食品への移行はすべてスチレントリマーで、食品の脂肪含有が高いほど移行量が多かった.

 

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