研究要旨
内分泌かく乱作用を疑われている物質のうち,フタル酸エステル類について,それらの暴露量を知る目的で溶出試験を行った.食器や器具では,ポリ塩化ビニルが使われている製品は現在市販されていないと考えられるが,その他の材質の製品の一部からフタル酸エステル類が検出された.フタル酸エステル類は水にはほとんど溶出しなかった.ポリ塩化ビニル製の玩具に関しては,乳幼児が,それらをどの程度口に含むかを知る目的で,幼児の行動に関する予備実験を行った.また,その際,幼児唾液中にどの程度溶出するかを知るため,成人有志による予備 的実験を行った.また,前記の成人有志による試験を代替しうる溶出試験の条件を見つけるための実験を行った. |