平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

総括研究報告書

1.       フタル酸エステル等の暴露に関する調査研究
おもちゃ,ポリ塩化ビニル食器等からのフタル酸エステルの溶出に 関する調査研究

分担研究者 山田隆 国立医薬品食品衛生研究所

研究要旨

内分泌かく乱作用を疑われている物質のうち,フタル酸エステル類について,それらの暴露量を知る目的で溶出試験を行った.食器や器具では,ポリ塩化ビニルが使われている製品は現在市販されていないと考えられるが,その他の材質の製品の一部からフタル酸エステル類が検出された.フタル酸エステル類は水にはほとんど溶出しなかった.ポリ塩化ビニル製の玩具に関しては,乳幼児が,それらをどの程度口に含むかを知る目的で,幼児の行動に関する予備実験を行った.また,その際,幼児唾液中にどの程度溶出するかを知るため,成人有志による予備 的実験を行った.また,前記の成人有志による試験を代替しうる溶出試験の条件を見つけるための実験を行った. 

 

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