平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

食品中のアルキルフェノール化合物及び2,4一ジクロロフェノールの

含有量に関する調査研究


分担研究者 豊田正武 国立医薬品食品衛生研究所 食品部長

研究要旨

内分泌撹乱性の疑いが指摘されているノニルフェノール,オクチルフェノールをはじめとするアルキルフェノール類及び2,4一ジクロロフェノールをGC/MSで同時測定する系を確立し,各種食品中の含有量を測定した.

11種のアルキルフェノール類(4-n-ブチル,4-sec-ブチル,4-tert-ブチル,4-n-ペンチル,4-tert-ペンチル,4-n-ヘキシル,4-n-ヘブチル,4-n-オクチル,4-tertオクチル,4-n-ノニル,4-ノニルの各フェノール)及び2,4-ジクロロフェノールを調査対象とし,米(精白米)8検体・野菜40検体・果実21検体・魚介類39検体・畜肉類41検体・乳製品26検体・缶詰15検体について汚染実態調査を実施した.

その結果,魚介類及び肉類から4-ノニルフェノールが検出された.検出された濃度はそれぞれ10〜723ng/g,0.3〜180ng/gであった.また,一部の野菜から2,4一ジクロロフェノールが02〜11.2r/g検出された.その他に4-n-ヘプチルフェノール,4-n-ヘキシルフェノール.4-tert-オクルフチルフェール及び4-n-ぺンチルフェノール等が検出された.

 

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