研究要旨
食物経由のフタル酸エステル暴露量を調査するために,GC/MSによる一斉分析法を4機関で検討し,各種食品の汚染実態調査を行った.各機関でそれぞれ試験溶液調製法とGC/MS測定条件を設定し,操作ブランク値の低減化と再現性について検討した.さらに同一試料を用いて添加回収試験を実施するとともに,各試験法で分析した分析値を比較した.その結果,回収率はd−体標準品で補正することによりほぼ均一な値が得られたが,一部の分析値には機関間で差が見られた.各種食品について添加回収試験及び汚染実態調査を実施し、妥当な回収率が得られたものについて調査データを示した. |