平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

プラスチック製食器等からノニルフェノールの溶出に関する調査研究

協力研究者 高田秀重 東京農工大学農学部助教授

研究要旨

50個の市販プラスチック製食器・食品保存容器からのノニルフェノールの溶出試験を行った。ヘプタンを用いた溶出試験の結果、分析した50試料のうち16試料から有意にノニルフェノールが検出された。高濃度で検出されたのはスチロール樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン製の容器であった。ポリエチレン製等その他の容器からは有意に検出されないか、検出量が少なかった。特に5試料からはプランク値を一桁越える量(21ng/cm2〜2490ng/cm2)のノニルフェノールが検出された。特に高い検出量だったのはスチロール製の使い捨てのコップであった。

 

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