平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

牛肉中のホルモンの分析法開発


研究協力者 橋本常生 東京都立衛生研究所 


研究要旨

牛生体に存在するホルモン(エストラジオール、テストステロン、プロゲステロン)がの雌雄、性周期、品種等の違いによる濃度を調査するため、牛肉を対象とした分析法を検討した。

通常、牛組織中ではpptからppbレベルの低濃度でホルモンが存在するため、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)やガスクロマトグラフ/質量分析計(GC/MS)の分析では検出が困難であり、高感度なラジオイムノアッセイ(RlA)による分析が必要である。そのため本研究では牛肉を対象としたRlA測定のための分析法を開発した。試料調製では固相抽出カートリッジ等を用い操作の簡便化や迅速化を図った。牛肉にホルモンを添加し本分析法での回収も良好であった。牛肉からの検出限界はエストラジオール-17-βで1ppt、テストステロンで10ppt、プロゲステロンで0.04ppbであった。

 

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