平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

生体試料中ビスフェノールAの高感度分析法の開発
――トリメチルシリル誘導体化GC-MS法の開発とエチル誘導体化GC-MS法との比較検討

分担研究者  牧野 恒久 (東海大学医学部教授)

研究要旨

  現在、ビスフェノールAの測定法としてトリメチルシリル(TMS)誘導体化GC-MS法が汎用されている。本エチル誘導体化法とTMS誘導体化法の有用性を比較検討するために、TMS化法を用いる生体試料の測定法を開発し、感度、操作性、生体試料への応用性を比較検討した。本TMS誘導体化GC-MS法は、生体試料からBPAをC18カラムカートリッジを用いて抽出し、ジクロロメタン・NaOHで精製し、BSTFAでTMS誘導体化する。ドデカン存在下、過剰の試薬を除去しGC-MS分析することに基づく。本法の検量線は、少なくとも100ng/ml(試料)まで直線性を示し、検出限界(S/N=3)は、0.1ng/ml(試料)と、高感度であった。

 

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