平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

生体試料中ビスフェノールAの高感度分析法の開発

分担研究者  牧野 恒久 (東海大学医学部教授)

研究要旨

  誘導体化試薬としてジエチル硫酸を用いた、生体試料中ビスフェノールAのエチル誘導体化GC-MS法を開発した。本法の誘導体化反応生成物は、極めて安定で、夾雑する生体由来の妨害物質を加水分解により精製することが可能であった。また、検量線は、少なくとも125ng/ml(試料)まで直線性を示し、検出限界は0.25ng/ml(生体試料)と、極めて高感度であった。血清及び母乳における回収率(n=5)は、それぞれ74及び80%、相対標準偏差(n=5)は、3.5及び1.6%と、極めて良好であった。

 

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