平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

血中のプラスチック可塑剤の分析
フタル酸エステル、アジピン酸エステル類の測定法に関する研究

主任研究者  中澤 裕之 (星薬科大学 薬品分析化学教室 教授)

研究要旨

  プラスチックの可塑剤として汎用されているフタル酸エステル類、アジピン酸エステル類の血中からの高感度かつ再現性のよい分析法を開発した。本法は、閉鎖系の抽出装置を用いることで外部からのこれらの物質による汚染を極力防ぐことが可能である。その結果、DEP、DBP、BBP、DEHP、DEHAの5物質で50ng/mL以上の回収率は98.3〜112.5%(RSD=0.9〜5.3%)、25ng/mLの回収率96.2〜134.4%(RSD=2.2〜6.5%)、検出限界25ng/mLであった。

 

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