平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

クロルデン関連物質及びヘキサクロロベンゼンの分析法の開発と
人由来の生体試料の分析に関する研究

分担研究者  織田 肇 (大阪府立公衆衛生研究所)
協力研究者  宮崎 豊・岡 尚男・伊藤 裕子 (愛知県衛生研究所)

研究要旨

  クロルデン関連物質及びヘキサクロロベンゼン(HCB)の人体暴露量の調査を目的として、これらの分析法の検討を行ったところ、GC/MSを用いた高感度で選択性の高い人血清及び母乳中分析法の開発を行うことができた。人血清36試料。母乳1試料を分析したところ、血清からオキシクロルデン(ND〜0.29ppb)、trans-クロルデン(ND〜0.04pp)、trans-ノナクロル(ND〜0.73ppb)、cis-ノナクロル(ND〜0.11ppb)及びHCB(ND〜0.19ppb)が検出され、母乳からは、trans-クロルデン、cis-クロルデン、trans-ノナクロル及びHCBが、それぞれ 0.01、0.004、0.10、0.09ppb検出された。検出された人血清中のクロルデン関連物質及びHCBについて、食事との関連を調査したところ、検出頻度及び濃度ともに食事嗜好に依存する傾向が示唆された。

 

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