Sandwich ELISA法によるラット血清中のαu-globulin（AUG)の測定方法を開発し、そのendocrine disrupter screening法への応用の可能性について検討した。今回開発した測定法は添加回収率、再現性共に良好であり、diethylstilbestrol（DES)を正常雄ラットに投与した際の血清AUG濃度の変動を観察した結果、DES投与群で著しい減少が観察され、病理組織学的に精巣の萎縮性変化を認めなかった動物においても明らかな血清AUGの低下が認められた。このことから、血清AUGの測定は正常動物に対するestrogenic chemicalの影響を鋭敏に検出できるものと推察される。