平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

内分泌かく乱化学物質のエストロゲン代謝に及ぼす影響とそのスクリーニング法の開発

分担研究者  鈴木 恵真子 ((財)食品薬品安全センター 秦野研究所)

 

研究要旨

  内分泌かく乱化学物質のエストロゲン代謝に及ぼす影響とそのスクリーニング法の開発カテコールエストロゲン(CE)メルカプツール酸はエストロゲン発がんのリスクマーカーになり得ると永年考えられてきたが、測定法がないためこれまで尿中に証明されていない。今年度は、4-ヒドロキシエストロン・メルカプツール酸のモノメチル体を標品として合成し、その性質を明らかにした。また、調製したCEメルカプツール酸の抗血清を用いて固定化抗体カラムを作製し、E2投与ラット尿中にCEメルカプツール酸をはじめて証明した。
  さらに、15α-ヒドロキシエストロゲン(3種)のBSA結合物を合成し、十分な力価の抗血清を得た。

 

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