平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告

内分泌撹乱作用を修飾するヒト代謝活性化系および不活性化導入・発現細胞の開発

分担研究者  大野 泰雄 (国立医薬品食品衛生研究所・薬理部)

 

研究要旨

 ヒトフェノール硫酸転移酵素分子種、SULT1A1humによるビスフェノールAの代謝能を調べた。日本人で、本酵素の213Arg/His多型が認められた(遺伝子型頻度:Arg,83%、His,17%)。異種細胞内発現酵素を用いたとき、Arg型、His型酵素のビスフェノールAの硫酸抱合能はnmol酵素分子当たり顕著な差異はなく、どちらの遺伝子型のヒトでも本代謝経路の欠損など注意すべき問題は出現しなかった。

 

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