平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

内分泌かく乱化学物質の胎生期および新生児期暴露による
視床下部神経核の構造変化と生殖異常

分担研究者  長尾 哲二 ((財)食品薬品安全センター 秦野研究所)

 

研究要旨

  ビスフェノールA(BPA)あるいはエストラジオールベンゾエート(EB)をラットの新生児期に皮下投与し、成熟後の視床下部神経核、特に雄の性的二型核の構造変化と生殖機能障害性の有無を交尾行動および授胎能実験により確認した。その結果、BPA群ではいずれの生殖関連指標にも投与の影響は認められなかったが、EB群では性的二型核の体積が対照群の35%に減少し、交尾行動の減弱ならびに授胎能の低下がみられ、性的二型核が生殖機能に関連していることが示唆された。

 

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