平成10年度厚生科学研究j費補助金(生活安全総合研究事業)

分担研究報告書

甲状腺腫瘍に対する内分泌撹乱物質の影響に関する研究

分担研究者  広瀬 雅雄 (国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター病理部)

 

研究要旨

  卵巣摘出した雌F344ラットにDHPNでイニシエーション処置を行い、その後内分泌撹乱物質であるEE、アトラジン、メトキシクロール、ビスフェノールAを28週投与し、甲状腺発がんに対する影響を検討した。その結果、子宮の相対重量は、卵摘/DHPN+EEと卵摘/DHPN+メトキシクロール群におして、基礎飼料群に比し有意に増加したが、甲状腺腫瘍の発生頻度はいずれの群においても有意な差は認められず、本実験系においては甲状腺発がんの促進は認められなかった。

 

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