平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

農薬イムノアッセイと機器分析の比較評価に関する研究
(1) ELISAによる柑橘類中イマザリルの分析

分担研究者  中澤 裕之 (星薬科大学 教授)
研究協力者  林 昌郎 ((株)コスモ総合研究所)

研究要旨

  イマザリルは、イミダゾール系殺菌剤として、主に輸入柑橘類に対し、貯蔵、保存中の腐敗防止を目的にポストハーベスト農薬として使用されている農薬である。近年、輸入農産物量が増大する中、迅速且つ簡便な分析法の開発が急務とされている。イマザリルは、輸入柑橘類からの検出頻度が非常に高いことが知られている。このような実態からも、多数の検体を対象とした迅速なスクリーニング法の開発が要求されている。
  本研究では、柑橘類成分の影響を受けることのないELISAを用いた柑橘類中のイマザリル分析法を構築し、その有用性を検討するために従来からの分析法である。HPLCと相関性試験を試みた。その結果、双方には、非常に高い相関関係が認められ、本法が日常分析法として高い有用性を有することが示唆された。

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