平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

非配偶者間人工授精ドナー精子の精液所見に関する研究

分担研究者  末岡 浩 (慶應義塾大学医学部 講師)

研究要旨

慶應義塾大学病院における非配偶者間人工授精のためのドナー精液所見から、1970年から 1998年に及ぶ28年間の精子数変化を現在なお解析中であるが、その一部を報告する。 精子提供者は20〜25歳の健康男性で、精液量2.0ml以上、精子濃度50×106/ml以上、 精子運動率50%以上の良好群をドナー登録者としている。精子濃度は1970〜1989年群でも、 1990〜1998年群に於いても共に総検体データについての検討で現在までに調査した範囲では 減少傾向を示した。精子運動率については1970〜1989年群で軽度に減少傾向を示したが、 1990年以降では減少傾向を示さなかった。バイアスの検討ならびにデータの集積・解析を 継続する必要がある。

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