平成10年度厚生科学研究費補助金(生活安全総合研究事業)

総括研究報告書

内分泌かく乱物質の超高速選別法の開発・検証に関する調査研究

主任研究者 菅野 純 (国立医薬品食品衛生研究所・毒性部・室長)

 

研究要旨

 バイオフィールド3次元定量的構造活性相関(3D-QSAR)は、既知の化学物質の化学構造と生物活性をモデル化して関連づけ、そのモデルにより生物活性が分かっていない化合物の生物活性を予測する手法である。このためには実験動物あるいは試験管内試験系を用いた内分泌かく乱作用に関する試験結果、化学物質の構造及びホルモンレセプターの構造等を有機的に連携づけることが必須である。この方法は、将来的に高速でかつ経費のかからないハイスループットスクリーニングの一つとしてその効果が期待されるものである。本研究ではこのバイオフィールド3次元定量的構造活性相関に関する情報収集を行い、現在日米で進められている手法、すなわちCoMFA、HQSAR、Pharmacophoreによる方法、及び、板井らのドッキングモデル法について調査検討し得た。

 

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