平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

ビスフェノールA、ゲニステインの胎仔期暴露の雄性生殖機能への影響評価

分担研究者  武田 健 (東京理科大薬学部)

研究要旨

   ビスフェノールAは経口投与1時間後には胎仔に相当量移行(母親血漿中濃度の約3分の1)することが明らかになった。時間の経過とともに母親血漿中のビスフェノールAは著しく低下したが、胎仔組織は高い濃度を維持した。ビスフェノールAhaライデイッヒ細胞のテストステロン産生には影響を及ぼさなかった。ゲニステインの妊娠期経口投与により、生後2週の精巣において黄体形成ホルモン(LH)やアンドロゲンなどのホルモン受容体mRNAの発現が亢進した。

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