平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

ゲニステインの生体影響および体内動態に関する研究

分担研究者  池上 幸江 (国立健康・栄養研究所 食品科学部 部長)
研究協力者  石見 佳子 (国立健康・栄養研究所 食品科学部 主任研究官)
中嶋 洋子 (聖徳大学生活文化学部 教授)

研究要旨

   大豆イソフラボンを妊娠、妊娠・授乳ラットの飼料に混合して投与すると、胎児数や乳児数の低下がみられ、また胎児、乳児への移行がみられたが、投与量は日本人の摂取量の10倍量に当たると思われる。
  他方、骨粗鬆症モデル(OVX)マウスでゲニステインの皮下投与によって骨密度の改善の見られる量は、明らかなエストロゲン作用の見られる量の1/10であった。OVXマウスや正常マウスでもゲニステインの大量投与では子宮、肝臓、脾臓重量の増加が観察された。

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