平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

スチレン等内分泌かく乱物質の発がん性と閾値に関する調査研究

分担研究者 福島 昭治 (大阪市立大学医学部 教授)

研究要旨

   Styrene monomer、Bisphenol A およびDieldrinのラット肝発がん性に及ぼす影響を検討した。Styrene monomerは高用量経口投与により肝発がん性を示さず、むしろ抑制作用を発揮することが明らかとなった。今後、Styrene monomerのヒト暴露レベルでの検討が必要である。一方、Bisphenol Aの高用量投与は肝発がん性を示さなかった。さらにDieldrinの高用量投与は肝発がん性を発揮したが、低用量では何ら作用を示さず、無作用量の存在が強く示唆された。

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