平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

初期発育鶏卵に及ぼすエストロジェンの発生障害作用に関する研究

分担研究者  鈴木 勝士 (日本獣医畜産大学・獣医生理学教室 教授)

研究要旨

微量の内分泌撹乱化学物質の発生過程に及ぼす影響を調べるため、初期発育鶏卵の卵黄内 または卵白内にエストロジェンを投与し、鶏胚の胎軸決定、体節形成、神経管発生に注目し 投与後48時間に対照胚と比較した。卵黄内投与により約20%の胚で胚盤葉下層の消失、 胚の管様構造への変形、重複胚奇形、神経管形成の異常が生じた。卵白内投与でも胚発生の 遅延(体節数低下)などの軽度の影響があった。

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