平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

神経幹細胞分化に及ぼす内分泌かく乱化学物質の影響に関する研究

分担研究者  菅野 純 (国立医薬品食品衛生研究所・毒性部 室長)

研究要旨

マウス初代神経幹細胞培養系を神経細胞分化のモデル系として確立するため、 マウス神経幹細胞の取得法について検討し、神経幹細胞集団ニューラルボール法 (友岡ら、1991年)を採用した。また、エストロジェンレセプターのスプライシングバリアントを 検出するRT-PCR法を確立した。この過程でマウスエストロジェンレセプターに ヒトエストロジェンレセプターと同様のスプライシングバリアントが存在することを 未報告のものの発見も含めて確認した。このものが、神経細胞の生理的分化、ひいては、 異常な分化の検出の指標となる可能性についてその足がかりを得た。

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