平成10年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

マウス生殖腺の分化および精子、卵形成への内分泌かく乱化学物質の影響に関する研究

分担研究者  井口 泰泉 (横浜市立大学・理学部・機能科学科教授)

研究要旨

妊娠10日目から9日間、2μgのジエチルスチルベストロール(DES)および3mgの ビスフェノール-A(BA)を母親マウスにそれぞれ投与し、妊娠19日目の胎仔生殖器官を 組織学的に解析したところ、雌マウスでは子宮・膣の上皮の丈の高さがDES、BA投与群ともに 有意に増加し、細胞分裂率はBA投与群のみ有意に増加していた。雄マウスでのDES投与により、 潜伏精巣が発生し、精巣も小さく単位面積当たりの精細管の数も有意に減少していることが 見いだされたが、BAによる変化は、認められなかった。

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