米国ロードアイランド州保健局(RIDOH)からのカンピロバクター関連情報
https://health.ri.gov


カンピロバクター汚染の可能性によりPotters Pondの貝類採捕場を閉鎖
Potters Pond Closed to Shellfish Harvesting
09-11-2021
https://www.ri.gov/press/view/42081

(食品安全情報2021年20号(2021/09/29)収載)


 ロードアイランド州保健局(RIDOH)および同州環境管理局(RIDEM)は、サウスキングスタウンにあるPotters Pondのすべての貝類の採捕場を緊急閉鎖すると発表した。当該採捕場の閉鎖は、追って通知があるまで継続される。

 調査の結果、当該地域で採捕された貝類がカンピロバクター症患者と関連していることが示され、これを受けて今回の閉鎖が実施された。RIDOHが採取した貝類の検体からカンピロバクター(Campylobacter lari)が検出された。調査は、2021年8月11日〜19日に生の貝類を喫食した後に発症した症例7人について行われており、この調査において検体が採取された。これらの患者のうち2人からは、貝類の検体から検出された株とは別の種類のカンピロバクター(C. jejuni)が検出された。調査では、貝検体由来株と患者由来株が一致していないが、C. lariの検出はカンピロバクター汚染を示している。RIDOHは、さらなる検査のため貝類の追加検体の採取を進めている。

 RIDOHは、当該地域で対象期間に採捕されたいかなる貝類も飲食店および食品小売店に販売されないようにするため、当該地域のすべての採捕業者に連絡を行った。また、当該地域で9月9日〜11日に娯楽として貝類の採捕を行った人に対しては、これらの貝類の廃棄および生や加熱不十分のままでは喫食しないことを求めている(Potters Pondは9月8日まで大雨のため閉鎖されていた)。貝類による感染症のリスクは、内部温度が華氏145度(63℃)以上に達するまで加熱することで低減できる。これらの病原体による胃腸感染症を防ぐためには簡単なスチーム調理だけでは不十分である。生のカキやその他の貝類は、有害な細菌やウイルスに汚染されている場合でも、外見・匂い・味が通常と変わらない可能性がある。



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部