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Arisaema erubescens Schott サトイモ科 (Araceae)

生薬名

テンナンショウ(天南星) 局外生規収載生薬

薬用部位

コルク層を除いた塊茎

主な配合処方

清湿化痰湯,二朮湯

主な薬効

鎮咳去痰作用

 Arisaema 属植物は,マムシグサやウラシマソウ,ユキモチソウなど,非常に多数の種が存在する.
生薬としては,マイヅルテンナンショウ A. heterophyllum, A. amurense, A. erubescens の塊茎が用いられるが,薬用部位のみから種を鑑別することは困難であり,近縁種の混入は避けられないことから,日本薬局方外生薬規格(局外生規)では,同属の近縁種の使用を認めている.
カラスビシャクの塊茎を基原とするハンゲは,類似生薬であり,外観のよく似たものが存在する.
本植物は,北里大学薬用植物園より寄贈されたもの.