ジャノヒゲ (Ophipogon japonicus Ker-Gawler) ユリ科/クサスギカズラ科 (Liliaceae/Asparagaceae)

生薬名

バクモンドウ(麦門冬) 局方収載生薬

薬用部位

根の膨大部

主な配合処方

温経湯,釣藤散,麦門冬湯など

主な薬効

咳・去痰作用,滋陰・清熱作用

 マオウと並び,高い鎮咳効果を有する生薬であるが,痰を切る作用も強いため,痰を伴う咳には,本生薬を主剤とする麦門冬湯が好んで処方される.
園芸店で売られるタマリュウは,本種の小型の園芸種で,日陰でもよく育ち,手がかからないことから,グランドカバーなどに使用される.
我が国に流通するバクモンドウは,主に四川省,浙江省産である.
中国や韓国では近縁種であるヤブランの根もバクモンドウとして使用するが,我が国では使用を認めていない.
本植物は,用賀庁舎玉川寮の敷地内から移植されたもの.