遺伝子の働きを調節する短いリボ核酸(RNA)「マイクロRNA」を急性心筋梗塞を起こした状態のマウスの心臓に注入し、回復を促すことに成功したと、米デューク大医療センターの研究チームが27日、米心臓協会誌サーキュレーション・リサーチ電子版に発表した。マイクロRNAが心臓組織の多くを占める線維芽細胞に作用し、血液のポンプ機能を担う心筋細胞に直接転換した。
生きたマウスでの心臓線維芽細胞の心筋細胞への直接転換は、米グラッドストーン研究所チームが19日に3種類の遺伝子を導入する方法を発表したばかり。デューク大チームは大型動物での実験を経て、10年以内に心筋梗塞患者に臨床応用することを目指している。
(時事通信2012/4/27より引用)