ヒトの皮膚細胞から作る万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」や受精卵から作る「胚性幹細胞(ES細胞)」を、効率良く白色脂肪細胞や褐色脂肪細胞に変える技術が開発された。米ハーバード大などの研究チームが15日付の英科学誌ネイチャー・セル・バイオロジー電子版に発表した。
白色脂肪細胞はエネルギーを蓄積し、褐色脂肪細胞は燃焼させる役割がある。万能細胞から生み出したこれらの細胞をマウスに移植すると、1カ月半にわたりがん細胞になることなく機能した。過度の肥満や糖尿病などの患者を対象として褐色脂肪細胞を増やす治療法を開発するのに役立つという。
(時事通信 2012/1/16より引用)