厚生労働省は、あらゆる種類の細胞に変化できる人間のiPS細胞(新型万能細胞)の作製方法などに関し、国内外の大学や研究機関が持つ情報を網羅したデータベースの構築に来年度着手する。
研究者が必要な細胞を探しやすくすることで、再生医療の実用化や病気の仕組み解明などを後押しする狙いだ。
iPS細胞作製では、細胞の培養や保存方法も研究者ごとに異なり、各機関には様々なiPS細胞が存在する。データベースを通じて、研究者同士がiPS細胞作製方法のほか、そのiPS細胞がどんな種類の細胞に変化しやすいかといった情報を共有できれば、必要な細胞を融通し合うといった研究協力が効率化するメリットがある。
(読売新聞 2011/12/5より引用)