ワシントンの連邦地裁は27日、さまざまな臓器や組織に成長する万能細胞の一種、胚性幹細胞(ES細胞)の研究に、連邦政府が助成金を支出することを認める判決を言い渡した。米メディアが報じた。
同地裁は昨年8月、助成を禁止する仮差し止め命令を出したが、今年4月に連邦高裁が支出を認める逆の判断を下しており、今回の判決は高裁に従った形だ。
ES細胞は再生医療への応用が期待されているが、受精卵を壊してつくるため、原告らは「公費助成は受精卵を壊す研究に支出することを禁じた1996年の法に反する」と主張。一方、研究機関側などは昨年の仮差し止め命令後「研究の中止を余儀なくされ、患者にも危害が及ぶ」と反発していた。
(MSN産経ニュース 2011/7/28より引用)