名古屋大付属病院は26日、同病院で研究を続けてきた患者自身の細胞を培養して骨を伸ばす「再生医療」技術が、厚生労働省の「高度医療評価会議」で高度医療として承認されたと発表した。
国内で1万人弱が患う低身長症の治療に役立つ技術で、従来の治療方法と併用することにより、治療期間を短縮できるという。
承認されたのは、患者の骨髄液を採取して骨を作る細胞などを培養し、患者の体内に戻し、骨の形成を促進する技術。低身長症のうち、軟骨無形成症などの治療はこれまで、足の骨を切断してすき間を作り、骨が自然修復してすき間を埋める方法などがとられてきた。
この方法では、手術やリハビリを含めて治療に約1年間を要し、感染症の危険も高かった。
(読売新聞 2011/7/26より引用)