CAPSULE(副作用情報)
イリノテカン(トポテシン)による間質性肺臓炎
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.02
20年前に良性の肺カルチノイド腫瘍を摘出し,軽い喘息の既往を有する57歳男性が,大腸直腸癌の肺および肝転移に対してイリノテカン125mg/m2(総量255mg)IV投与を,左鎖骨下のカテーテルから90分かけて受けた.イリノテカン点滴投与の途中で皮疹が出現し,ハイドロコーチゾンIV投与で消褪した.この時,間欠的な乾性咳嗽があったが,数日以内に咳嗽が増悪し,イリノテカン治療の3週間後には,咳嗽のため話ができなくなり,眠れなくなった.胸部X-pでは,びまん性に網状結節状の間質陰影を認め,薬剤による間質性肺臓炎として治療を行った.プレドニゾン50mg/dayで,48時間後には著明に改善した.1週間後より漸減したところ,咳嗽が再燃して38.9℃の発熱を認め,プレドニゾンを50mg/dayで再開し,40mg/dayで維持しなければならなかった.
Madarnas Y et al. Anti-Cancer Drugs 11 : 709, 2000
医薬品・治療研究会編