CAPSULE(副作用情報)
フルダラビン(フルダラ)と眼球の水痘帯状疱疹ウイルス感染(2症例)
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.02
第1例は84歳の女性で,Waldenstrom型マクログロブリン血症に対してフルダラビン25mg/m2 3日間の治療コースを5コース受けた.フルダラビン治療が終了して3カ月後,患者は,左眼球に水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)感染が明らかになり,1週間後,高用量のアシクロビルを内服したが,進行性の両眼視力の低下を来し,急性網膜壊死症候群と診断された.硝子体液から,PCR分析でVZV-DNAの存在が確認され,高用量のアシクロビルIV投与を2週間行い,引き続きアシクロビル内服治療を続けた.眼球の炎症は軽減したが,視力は回復しなかった.第2例は非ホジキン−リンパ腫の59歳男性で,フルダラビン25mg/m2 5日間の治療コースを6コース受けた.フルダラビン治療が完了して1年半後,腰背部に帯状疱疹が出現し,高用量のアシクロビルを1週間内服したが,2週間後に視力障害を来し,両眼のぶどう膜炎を認めた.高用量のアシクロビルIV投与を2週間行い,引き続いてファミシクロビルの経口投与を行って,硝子体の炎症が軽減し,まもなく視力は正常化した.
Chee YL et al. Brit J. Haematol. 110 : 874, 2000
医薬品・治療研究会編