CAPSULE(副作用情報)
ミノキシジル(リアップ)塗布と急性心筋梗塞
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.02
もともと発作性心房細動を有する45歳の男性が,脱毛の治療で1%ミノキシジル塗布治療を始めて4カ月後,野球のプレイ中に激しい胸の痛みを来して救急部へ搬送された.患者はもともと軽度の高脂血症(コレステロール220mg/dl)があり,1日1本の喫煙習慣があったが,高血圧,糖尿病,肥満はなく冠動脈疾患の家族歴もなかった.心電図では心房細動と前壁中隔のST上昇が認められ,急性心筋梗塞を示唆した.冠動脈造影で,左前下行枝の著しい狭窄を認め,ステント設置を行った.CPKはピーク時1949 IU/Lであった.心電図モニターでは,発作性心房細動と,洞停止を繰り返す洞徐脈を認め,洞不全症候群を示唆した.ミノキシジルの局所使用と心筋虚血を関連付けることは困難であるが,冠動脈疾患を有する患者には,ミノキシジル使用を避けるべきである.
Satoh H et al. Japanese Heart. J. 41 : 519, 2000
医薬品・治療研究会編