CAPSULE(副作用情報)
ボグリボース(ベイスン)による虚血性大腸炎
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.02
73歳の女性が,20年前に2型糖尿病と診断され,数年間グリベンクラミドによる治療を受けていた.10年前に胃癌で胃全摘術を受け,以後,インスリンによりコントロールされていたが,食後の高血糖が見られ,HbA1c 11.8%で,ボグリボース0.6mg/dayを開始したところ,腹部膨満と便秘が出現して次第に増強し,ボグリボースを開始して約7カ月後,腹痛と下血で入院した.入院時,腹部の圧痛を認め,大腸内視鏡で,出血と粘膜の浮腫,発赤,下行結腸の縦走する潰瘍を認め,虚血性大腸炎と診断してボグリボースを中止した.腸管の安静と輸液により,10日後には腹部症状が改善した.
Nagai Y et al. Internal Med. 39 : 861, 2000
医薬品・治療研究会編