CAPSULE(副作用情報)
インターフェロンα治療と虚血による大腿骨頭壊死
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.01
慢性骨髄性白血病(CML)に対するインターフェロンα治療の途中で,3例に虚血による大腿骨頭壊死が起こった.第1例は22才の男性で,CMLに対してインターフェロンα 2MU隔日投与を行っていた.ほかにヒドロキシカルバミド投与を3カ月行った.インターフェロンαは,その後,骨髄抑制のため週3回投与に減らした.11カ月後,わずかに治療に対して反応が認められたが,インターフェロンを開始して15カ月後,両側股関節部の痛みを来し,鎮痛剤の内服を必要とした.骨盤部のX-pで,両側大腿骨頭部に壊死が認められ、両側の人工骨頭置換術が行われた.第2例は45才男性で,CMLに対してインターフェロンα 5MU/dayの治療を開始,ほかにヒドロキシカルバミド,SCシタラビン,ブスルファン投与を行った.5カ月間のインターフェロン治療の後,激しい股関節部の痛みを訴え,MRIで虚血による大腿骨頭壊死を示した.インターフェロンαを中止し,10日後,股関節の痛みは著明に改善した.9カ月目のfollow-upでも症状はなかった.CMLについては,インターフェロンαに反応しなかった.第3例は46才女性で,CMLに対して,インターフェロンα10MU/day,ヒドロキシカルバミド,SCシタラビンおよびトレチノインによる治療を受けた.治療を開始して3カ月後,左股関節の痛みを来し,MRIで初期の大腿骨頭壊死を示した.インターフェロンαを中止し,2カ月後,股関節の痛みは著明に軽減し,2カ月後と4カ月後のMRIで,骨頭の異常領域の縮小を認めた.インターフェロンαを3MU/dayで開始し,後に9MU/dayに増量したが,治療に反応しなかった.
Kozuch P et al. Cancer 89 : 1482, 2000
医薬品・治療研究会編