CAPSULE(副作用情報)
エルゴタミン/エリスロマイシン併用時に見られた麦角中毒
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.01
30Pack/yearの喫煙歴を有する58才の男性が,片頭痛でエルゴタミン2mgを含有する錠剤を2週間に約3錠,8年間常用しており,頭痛の頻度が増したときには1週間に約3錠服用していた.上気道感染に対して,エリスロマイシン500mg 1日3回を14日間服用したところ,3日後に両手の激しい痛みを訴えて来院し,麦角中毒が疑われた.両手に虚血が見られ,橈骨動脈と尺骨動脈の脈搏を触知しなかった.下肢の脈搏は触知したが減弱していた.動脈造影が施行され,麦角中毒による虚血と診断された.IVヘパリン,硝酸塩剤貼布,経口ニフェジピンを開始し,エルゴタミンを中止した.その後,徐々に手の血流が改善し,入院3日目に両側橈骨動脈の脈搏を触れるようになった.入院6日目に,上肢の血流は正常に戻り,ヘパリン,硝酸塩剤貼布,ニフェジピンによる治療を中止した.以後,片頭痛の予防にはアミトプチリンを開始した.
Bird PA et al. Austral. & New Zealand J. Med. 30 : 635, 2000
医薬品・治療研究会編