CAPSULE(副作用情報)
タモキシフェン(ノルバデックス)と肝細胞癌
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.01
71才女性が,12年前に乳癌の手術を受け,以後,タモキシフェン20mg/dayを内服していたが,右悸肋部の不快感を訴えて来院した.右悸肋下に腫瘤を触知し,腹部エコーで肝右葉に局在病変を認めた.AST 145U/L(Normal:5〜35),ALP 318U/L(N:30〜300)と,それぞれ上昇を示した.肝生検で,肝細胞癌と診断され,AFPの上昇も認めた.切除不能で,Chemo-Embolisationを行ったが,AFPレベルは低下した.長期にわたるタモキシフェン治療が,肝細胞癌の発症に何らかの役割を果たした可能性を否定できない.
Moffat DF et al. Ann. Oncol. 11 : 1195, 2000
医薬品・治療研究会編