CAPSULE(副作用情報)
インターフェロンαによる脱髄性多発ニューロパチー
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.01
55歳女性の悪性メラノーマの転移に対して,SCインターフェロンα 週3回投与を開始し,最高用量9MU/dayにまで増量した.治療を開始して9カ月後,手足の刺すような痛みを来し,倦怠感を訴えた.インターフェロンαを中止したが,9カ月後にめまい,頭痛,右側へのよろめき歩行を訴えた.神経学的にロンベルグ試験が陽性であった.デキサメタゾン投与により,急速に症状は改善した.デキサメタゾンを漸減中止したが,8週間後に下肢の反射が消失し,疲れた時,両側の眼瞼下垂が見られた.インターフェロンαを開始して27ヶ月後,手足のしびれ感,バランスの消失,前頭部の痛みを来して入院した.足の触覚と痛覚が消失し,手指全体の知覚純麻を認めた.下肢の筋肉群は脱力を認め,反射は欠如していた.髄液の蛋白量は増加しており,慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーと診断されて,免疫グロブリンの静注とプレドニゾロンによる治療を行い,神経機能はやや改善し,介助により移動することができるようになった.
Anthoney DA et al. Ann. Oncol. 11 : 1197, 2000
医薬品・治療研究会編