CAPSULE(副作用情報)
インターフェロンα−2b/リバビリンと破壊性甲状腺炎
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.01
28歳女性が,C型肝炎に対してインターフェロンα-2b 3MU週3回とリバビリン800mg/dayの治療を受けた.ベースラインのTSHは正常で,2週間後,ALTは正常化した.10週目に咽頭痛,倦怠感,不眠,軽い抑うつ傾向,悪心,関節痛および体重減少が見られた.検査で,TSH 0.42uIU/ml,T4 20.3μg/dlであったが,さらに1週間後,TSH 0.04,T4 20.3,T3 266ng/dlと,甲状腺機能亢進を呈し,インターフェロンα-2bを1.5MU週3回に減量した.テクネシウムによる甲状腺スキャンは,破壊性甲状腺炎に合致した.インターフェロンα-2bとリバビリン800mg/dayの治療を継続し,甲状腺機能亢進症の症状は徐々に消失した.16週目,TSHは59.34,T4 6.7,T3 128と機能低下症を呈した.患者は倦怠感を訴え,体重は増加し,皮膚の乾燥を認めた.甲状腺ホルモンの補充治療を開始し,TSHは,21週目14.1に,23週目には3.84に下がった.インターフェロンα-2bの用量を3MU 週3回に戻し,リバビリン800mg/dayを継続して,肝機能は正常で,HCVも抑えられたままである.
Harris DM et al. Amer. J. Gastroenterol. 95 : 2995, 2000
医薬品・治療研究会編