CAPSULE(副作用情報)
バルプロ酸(デパケン)によるpure red cell aplasia(赤芽球癆)
The Informed Prescriber(正しい治療と薬の情報) 2001.01
4才の男児の特発性てんかんによる強直性間代性痙攣に対して,バルプロ酸10mg/kg/dayを開始し,徐々に40mg/kg/dayにまで増量した.痙攣はコントロールされ,4週間後の血中バルプロ酸濃度は適正な治療域(50〜100μg/ml)にあった.10カ月後,患者の顔色が青白く,血沈 22mm/hr,Hb 6.6g/dl,Ht 20%,MCV 118fL,網状赤血球 10‰,Plt 14,000/mm3であった.骨髄穿刺で,赤芽球の形成不全を認め,赤芽球癆と診断された.血中バルプロ酸濃度は86μg/mlであった.バルプロ酸をフェノバルビタールに変更したところ,まもなく,末梢血のパラメーターは改善し,正常化した.バルプロ酸を中止して28日後の網状赤血球は130‰と,著明な増加を示した.6カ月経ってフェノバルビタールを中止し,バルプロ酸を再開したが,12カ月間のfollow-up中,末梢血は正常化を維持している.
Farkas V et al. J.Child Neurol. 15 : 485, 2000
医薬品・治療研究会編