国際化学物質安全性カード

トリクロロイソシアヌル酸 ICSC番号:1675
トリクロロイソシアヌル酸
TRICHLOROISOCYANURIC ACID
1,3,5-Trichloro-s-triazine-2,4,6(1H,3H,5H)-trione
Symclosene
Trichloro-s-triazinetrione
C3Cl3N3O3
分子量:232.4
CAS登録番号:87-90-1
RTECS番号:XZ1925000
ICSC番号:1675
国連番号:2468
EC番号:613-031-00-5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
可燃物との接触禁止
大量の水、泡消火薬剤、粉末消火薬剤。
爆発 加熱および可燃性物質や他の物質と接触すると爆発の危険性がある(「化学的危険性」参照)。

火災時:水を噴霧して容器類を冷却するが、この物質に水が直接かからないようにする。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に

吸入 咳、咽頭痛、息苦しさ。
局所排気または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤。
保護手袋。
多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。
発赤、痛み、熱傷。
安全ゴーグル。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。医療機関に直ちに連絡する。
経口摂取 腹痛、灼熱感、ショック/虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。コップ1、2杯の水を飲ませる。吐かせない。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク。
この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を密閉式の乾燥した容器内に掃き入れる。残留分を注意深く集めて安全な場所に移す。

・乾燥。
・密封。
・アミン類、可燃性物質、還元性物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・消火により生じる流出物を収容するための用意。

・EU分類
 記号 : O, Xn, N
 R : 8-22-36/37-31-50/53
 S : 2-8-26-41-60-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):5.1
・国連包装等級(UN Packing Group):II
・GHS 分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:円上の炎-腐食性-どくろ-環境
  火災助長のおそれ;酸化性物質
  飲み込むと有害
  粉塵を吸入すると生命に危険
  軽度の皮膚刺激
  重篤な眼の損傷
  水生生物に非常に強い毒性

重要データは次ページ参照
ICSC番号:1675 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

トリクロロイソシアヌル酸 ICSC番号:1675











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、白色の結晶性粉末

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱すると分解し、有毒なフュームを生じる。加熱すると、爆発することがある。強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と激しく反応する。アンモニア、アンモニウム塩やアミン類、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。強酸と反応し、有毒な気体(塩素[ICSC番号 0126])を生じる。

許容濃度:
TLV は設定されていない。
MAK は設定されていない。

暴露の経路:
吸入、経口摂取により有害量が体内に吸収される。

吸入の危険性:
拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、気道を重度に刺激する。皮膚を軽度に刺激する。経口摂取すると、腐食性を示す。粉塵を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。

長期または反復暴露の影響:


物理的性質
・分解する (>225℃)
・密度:2.07 g/cm3
・水への溶解度:1.2 g/100 ml (25℃)
・蒸気圧:ほとんどない
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.26
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。
・環境中に放出しないように強く勧告する。

・水中で分解し、次亜塩素酸とシアヌル酸を生成する。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・シアヌル酸[ICSC番号 1313]も参照のこと。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−51GO2-I+II+III
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)2;ox
付加情報


ICSC番号:1675
作成日:2007.04
トリクロロイソシアヌル酸
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所