国際化学物質安全性カード

イソシアン酸ブチル ICSC番号:1642
イソシアン酸ブチル
n-BUTYL ISOCYANATE
1-Isocyanatobutane
C5H9NO / CH3(CH2)3NCO
分子量:99.1
CAS登録番号:111-36-4
RTECS番号:NQ8250000
ICSC番号:1642
国連番号:2485
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が起こる。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素。
水は不可
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却するが、この物質に水が直接かからないようにする。
安全な場所から消火作業を行う。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、息苦しさ、灼熱感。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に直ちに連絡する。
皮膚 発赤、皮膚熱傷、痛み。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、熱傷。
安全ゴーグル、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。医療機関に直ちに連絡する。
経口摂取 腹痛、灼熱感、ショック/虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に直ちに連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く!
・換気。
・すべての発火源を取り除く。
・個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣。
・漏れた液を密閉式の容器に集める。残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない
この物質を環境中に放出してはならない

・耐火設備(条件)。
・強酸化剤、食品や飼料から離しておく。
・涼しい場所。
・「化学的危険性」参照。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3
・国連包装等級(UN Packing Group):I
・GHS 分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:炎-腐食性-どくろ-健康有害性
  引火性の高い液体および蒸気
  蒸気を吸入すると生命に危険
  飲み込むと有害
  重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
  アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
  吸入すると肺の障害

重要データは次ページ参照
ICSC番号:1642 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

イソシアン酸ブチル ICSC番号:1642











物理的状態; 外観:
無色の液体

物理的危険性:
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。

化学的危険性:
加熱により重合することがある。燃焼すると分解し、有毒な気体(窒素酸化物、シアン化水素など)を生じる。強酸化剤、水と激しく反応する。

許容濃度:
TLV は設定されていない。
MAK は設定されていない。

暴露の経路:
全ての暴露経路で局所への重度の影響。

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気は汚染されて急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
眼、皮膚および気道に対して腐食性を示す。吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある(「注」参照)。

物理的性質
・沸点:115℃
・融点:<−70℃
・密度:0.9 g/cm3
・水への溶解度:反応する
・蒸気圧:2.1 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.05
・引火点:11℃ (c.c.)
・発火温度:425℃
・爆発限界:1.3〜10 vol%(空気中)
環境に関する
データ
・環境に有害な場合がある。水生生物への影響にとくに注意すること。

・イソシアン酸エステルのいくつかは呼吸器感作性を起こすことが知られているが、イソシアン酸ブチルや他のモノイソシアン酸エステルが呼吸器感作性を起こすという報告はない。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61S2485、61GTF1-I
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)2;W
付加情報


ICSC番号:1642
作成日:2007.04
イソシアン酸ブチル
© IPCS, CEC, 1993

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