国際化学物質安全性カード

フルオロケイ酸 ICSC番号:1233
フルオロケイ酸
FLUOROSILICIC ACID
Hexafluorosilicic acid
Dihydrogen hexafluorosilicate
Fluosilicic acid
Hydrosilicofluoric acid
F6H2Si / H2SiF6
分子量:144.1
CAS登録番号:16961-83-4
RTECS番号:VV8225000
ICSC番号:1233
国連番号:1778
EC番号:009-011-00-5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火手段を用いる。
爆発


身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、痛み、皮膚熱傷
保護手袋、保護衣
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。直ちに医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 灼熱感、胃痙攣、嘔吐、ショックまたは虚脱
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 多量の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・(個人用保護具: 自給式呼吸器付完全保護衣)。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の鉄製容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない

・強塩基、食品や飼料から離しておく。
・密封。

・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : C
 R : 34
 S : (1/2-)26-27-45
 Note : B
・国連危険物分類(UN Hazard Class):8
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:1233 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

フルオロケイ酸 ICSC番号:1233











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、発煙性無色の液体

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱により分解し、有毒なフューム(フッ化水素など)を生じる。この物質の水溶液は強酸で、塩基と激しく反応し、腐食性を示す。水または水蒸気と反応し、有毒で腐食性のフュームを生じる。ガラス、陶器を侵す。多くの金属を侵して引火性/爆発性気体(水素[ICSC0001])を生じる。この物質(無水型)はほぼ瞬時に、四フッ化ケイ素と腐食性で有毒なフッ化水素に解離する。

許容濃度:
TLV(Fとして):2.5 mg/m3(TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2004) (訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)
MAK は設定されていない。

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。この物質の蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。「注」参照。

長期または反復暴露の影響:
骨、歯に影響を与え、フッ素沈着症を生じることがある。

物理的性質
・沸点以下で分解する:
・融点:「注」参照
・比重(水=1):「注」参照
・水への溶解性:混和する
・蒸気圧:「注」参照
環境に関する
データ
・環境に有害な場合がある;水生生物への影響にとくに注意すること。

・61%溶液の密度は1.46であり、35%溶液の密度は1.38である。35%溶液の蒸気圧は約3 kPaである。
・文献では分解温度は不明である。
・水溶液としてのみ販売されている。60〜70%溶液は約19℃で凝固し、結晶性の二水和物を生成する。35%溶液の融点は<−30℃。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−80S1778 または 80GC1-II+III
付加情報


ICSC番号:1233
更新日:2004.10
フルオロケイ酸
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所